物理

雑誌:「数理科学」

学生時代から毎月本屋でチェックし続けている雑誌、数理科学。テーマと筆者をざっと眺めて一つでも読みたい記事があったら買ってしまうので、今でも購読率は結構高い。5月号は「微積分を楽しむ」がテーマで学部の1、2年生からでも充分読める記事が多く、ε-δ…

2008ノーベル賞

久しぶりに現地観戦したトップvs横浜FC戦のもどかしさをどう記そうかと思っていた矢先、南部、小林・益川*1のノーベル物理学賞受賞のニュースが飛び込んできた。素直に驚いたと同時に脳裏を巡ったあれやこれやを何となくメモ書き。 【日本における自然科学研…

身近なところで

最近、読めてない日が続いている。時間が無いのも理由のひとつとしてあるのだが、そもそも毎日時間が取れることではないので工夫しないと続かないような気がしている今日この頃。非平衡分野の先端事例を趣味で追い続けるのは非常に厳しい(今頃になって気付…

平衡ではないということ

否定形で物事を説明しているうちは、その本質を捉えたことにはならない。数多くの自然現象の中で、非平衡という概念はその最たるものといえる。平衡系の理論は20世紀前半にはあらかた整理されており、熱力学と統計力学は理工系の学生であれば必修科目のひと…

退官講義など

ここのところ仕事が忙しい。顧客の一方的な要望なのだが、ここに来てのスケジュール変更は正直キツい。毎日終電になるとか徹夜をするとかといったことはない(こういう働き方をして事態が改善するとは限らないので今は極力やらないようにしている)が、久し…

なんとなく流体力学

シーズンも終わったので何か一つ学びなおそうかと思うものの、熱力学・統計力学関連はなんとなく行き詰まり気味。実際は行き詰っているというよりも、線形領域の非平衡現象を歴史的経緯を念頭に置きつつ見直そうという考えと、局所平衡より先を眺めてみたい…

怠惰な生活

先週土曜の知事杯もサハラの徳島戦も水曜のガス戦も、タイミングを逸して書かずじまいとなってしまった。次回からは真面目に書くと思います、多分。 金曜夜、江戸川人に散々揺さぶられたものの、色々考えるところもあり今週は都内で静養。土曜日は、西・津守…

久しぶりの数理物理

休日の開いた時間を利用して、遅々とではあるが本を読み進める毎日。一月ほど前までは、この本やあの本を通じて非平衡熱力学の基礎的な内容を楽しんでいたが、ちょっと趣向を変えてみようと思い、6月からこんな本を読んでいる。 「専門は数理物理(だった)…

研究者の地位

コメントに来た内容に対して多少真面目に返してみる。 指摘のあった博士課程の地位が他国と較べて低いというのは、(全てにおいてというわけではないだろうが、大体において)事実だと思う。「博士号と書いて足の裏に付いた米粒と解く(取らないと気になるが…

構造・安定性・ゆらぎ

早いもので社会人になって今年で4年目。名刺にも良く分からん肩書きがつくような身分になり、大学の研究室にいた頃は遥か昔の記憶となってしまった。大学時代の同期は、順調にいけば今年の春に後期博士課程を修了し、一人前の研究者として世に出て行くことに…

研究室を訪れて

先日、諸般の事情で仕事を抜けて出身大学(院)へ行く機会があり、当時の指導教官や研究室の同僚・後輩に会ってきた(先輩は既に誰もいなくなっていた)。 指導教官から「今はこんなテーマが流行ってて...」といった話を聞いたり、同僚から最近書いた論文…

寺田寅彦とかプリゴジンとか

池内了絡みで以下の2冊を読む。転回期の科学を読む辞典作者: 池内了出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2006/01/13メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (6件) を見る寺田寅彦と現代―等身大の科学をもとめて作者: 池内了出版社/メーカー: み…

大学での生活

久しぶりに大学に来て(センター試験で構内には入れなかったが)、ふと10年前のことを思い出した。10年前の2月末日、多くの受験生とともにこの大学の門の前に並んでいた。理由はもちろん大学受験。今も昔も実力は無いが、当時の自分は(根拠のない)自信だけ…

風邪気味なので...

昨日今日と早退(といっても会社を出たのは20時...)。早めに会社を出ると、必ず近くの本屋に寄りたくなる。大体回るコースは決まっていて、物理→数学→自然科学一般→文庫→マンガ→英会話関連→仕事関連(時々)、といった感じ。本とExpressに対する散財が家…

人間力はどこまでも低い

久しぶりにプレプリントサーバーをうろうろしていて、ふと「昔、自分の書いた論文はどれだけ引用(citation)されているのだろう」と思い、検索開始。個人ではWeb of Scienceも使えないので、キーワードを入れてひたすらググる...なんてことをやっててふ…

ハイゼンベルク

部分と全体―私の生涯の偉大な出会いと対話作者: W.K.ハイゼンベルク,Werner Karl Heisenberg,山崎和夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1999/11/20メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (51件) を見る時間が無く、始めの2章しか…

2流の研究

ネットをうろうろしていたらこんな記事を見つけた。 http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/kouhou/1290/end.html 「2流の研究を進めよう」ということだが、これは、特に若い人たちにとっては、口で言うほど簡単なことではない。研究者の数が増大し、定職のないポ…

ハイゼンベルク

の「部分と全体」という本を購入。ハイゼンベルクは、量子力学における「不確定性関係」の提唱で有名な物理学者(一般に「不確定性原理」という言葉で有名かもしれないが、自分にはこれが「原理」かどうかは良く分からないので...)。 最近物理学者や数学…

大仰なタイトルですが

神は老獪にして…-アインシュタインの人と学問作者: アブラハムパイス,金子務,太田忠之,西島和彦,岡村浩,中沢宣也出版社/メーカー: 産業図書発売日: 1987/02/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見るこれを最近読み始めた。まだ全…

伝記とか

チューリングの箇所と、ワイルの部分を半分ぐらい。チューリングの人生は、ガロアやハミルトンに劣らず衝撃的だった。

今日のRiemann

Riemann面の話の入り口。実はしっかりと理解できているわけではない。

今日も

リーマンの続きを読んで寝ますか。

Riemann

帰りの電車の中で、やっと序章を読み終える。大作すぎて最後までたどり着く自信なし。でも、今のところ購入時の期待以上に面白い。

リーマン

といってもRiemannのことで、サラリーマンのことではない。帰りの電車の中で続きを読む。当時の歴史的経緯に加え、数学の素養が低すぎるために分からない記述が多くなってきた。特に幾何学の不勉強ぶりが身に沁みる。 そういえば、高校時代は幾何学に一番興…

書くこともないので

リーマンの伝記を少しでも進めてから寝ることにしよう、と書き残して今日の日記終了。仕事以外に書くことが充実するような日常を送りたい。

早く寝るのも手だが

リーマンの伝記を読もう、と宣言して今日の日記を終了。

量子論の基礎

昨日の新幹線の中で、わずかに読み進める。さすがにヒルベルト空間や線形代数等の説明において悩むところはなかった。

とりあえず

清水さんの「量子論の基礎」と今日購入の二冊を適当に読み回し。清水さんの本は、まだ核心部分へ入れず。藤原さんの本は関孝和とガロアの章を読む。関孝和のところの歴史的な記述についてはだんだん面倒臭くなって、かなり飛ばしてしまった。リーマンの本も…

本漁り

読んでない本が溜まっているという現実に目を逸らし、横浜の有燐堂へ。「神は老獪にして・・・」を買おうと思っていたんやけど置いてなかった。思いつきで読みたいと思っていただけやし、まあエエか、ということで、右の本と「リーマン−人と業績」(D.ラウグ…

寝転んだまま

ブルーバックスを読む。ポアンカレとアーベルとギブス。アーベルが不遇の人生を送ったのは知らなかった。ガロアといいハミルトンといい、偉大な数学者に不遇の人生は付きものなのかと思ってしまう。高校時代は、こういう夭逝する天才(ハミルトンはアル中で…