研究室を訪れて

先日、諸般の事情で仕事を抜けて出身大学(院)へ行く機会があり、当時の指導教官や研究室の同僚・後輩に会ってきた(先輩は既に誰もいなくなっていた)。
指導教官から「今はこんなテーマが流行ってて...」といった話を聞いたり、同僚から最近書いた論文の別刷りを貰ったり。久しぶりにこういう雰囲気に触れるのは非常に楽しいことなのだが、気になったのは昔と変わらず何となしに閉塞感が漂っていたことか。
夢や希望や理想を追い求める一方で、研究で最低限食べるだけの収入を得ることができるかという不安に苛まれ続ける。企業に就職してしまえば経済的困難という呪縛からは解き放たれるが、物理を諦めきれない気持ちとの葛藤から、就職せずに研究を続けていく日々。望んでいることをしているはずなのに、様々なしがらみでそれを楽しめない状況。
でも、楽しめるようになったときには、人間として一回り成長していることだろう。
将来も研究で食べていけるかなんて誰にも分からない。努力が報われないことも往々にしてあるだろう。それでも、毎日を楽しみ、成長し続ければ未来へとつながってゆくと思って日々を過ごしてくしかない(研究に限ったことではないですが)。
さて、明日はダービーですよ(しつこい)。