2流の研究

ネットをうろうろしていたらこんな記事を見つけた。
http://www.u-tokyo.ac.jp/gen03/kouhou/1290/end.html
「2流の研究を進めよう」ということだが、これは、特に若い人たちにとっては、口で言うほど簡単なことではない。研究者の数が増大し、定職のないポスドクが溢れ返り、大学に残ろうとすること自体に何らかの覚悟が必要な時代。この状況下で、良い意味で「2流の」研究に貴重な研究時間を割くには相当な勇気と決断が必要になる。若い研究者が無茶しにくい状況になっているように思われるのは気のせいだろうか(といっても、自分もまだ若いと思っているし、修士までしか残らなかったので、昔はどうだったなどということは分かりませんが)。
もっとも、どんな状況下にあっても無茶出来るのが若者ということもでき、こんなことを言っても意味がないのかもしれない。ただ、願わくば、「組織的」な研究が大勢を占めつつある中でも、個人で2流の研究を進めている若い人たちが報われ得る余地だけは、どこかに残してあげてほしい、と思う。