大仰なタイトルですが
- 作者: アブラハムパイス,金子務,太田忠之,西島和彦,岡村浩,中沢宣也
- 出版社/メーカー: 産業図書
- 発売日: 1987/02/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
また、量子力学の確立解釈に対する強い反論から、一見、アインシュタインと量子力学の間には強い関連がなさそうに見えるかもしれないが、「一般相対論についてより100倍量子論について考えた」という彼の言葉にあるように、実は量子論の創出に欠くことのできない人物でもあったということができる。先に出てきた光電効果は前期量子論の萌芽において欠くことのできない業績であり、また、固体量子論やボース・アインシュタイン凝縮といった業績を通じて、今では物性物理学と呼ばれている分野の創始者の一人でもある。
大学で散々物理を勉強してきても、「アインシュタイン=相対論」というイメージは拭えなかったし、物性論でアインシュタインの名前が出てきてもこの印象を覆すことは無かった。
研究を辞めてから、アインシュタインの凄さを痛感してしまった。自分の学生時代の専門がボース・アインシュタイン凝縮だったということもあり、なんというか、情けない気分が湧き上がってきてしまった。