雑感など

しばらくBlogの更新が滞っていました。個人的な事情で最近あまり試合を観に行けていないのは事実ですが、更新が滞っていたのはただの怠慢でした...というわけで、最近観戦した(それほど多くない)試合の雑感も含めながら感じたところを簡単に。


トップチームはTVでリーグ戦はひととおり観戦しているが、最近の現地観戦は等々力での川崎戦と平塚での湘南戦。等々力はここ数年のなかでベストに近い試合だったと思う。ACLへの生き残りを賭けた緊張感の途切れない試合展開。夏にはチームの勢いを感じる試合展開が多く、秋の停滞を越えて今は逞しさの感じられる試合を演じることができるようになった。決定力の低さは依然として課題ではあるが、試合への入り方を間違えなければ最終的に勝ちを拾える雰囲気がある。

また、日曜の湘南戦では、地力の違いを見せつける展開となった。マルのミドルはメインに少しだけ用意されたアウェイ自由座席からはその凄さが分からなかった。しかしTVであのブレ具合を見ると、あの日はアウェイゴール裏立見が特等席だったということを強く思い知らされた。マルのパンチ力は知っていたが、豪快ミドルとなるとこの日以来となるのだろうか?A代表もなんて噂を聞くと、感慨深いを通り越してもう感情を適切に言い表す言葉がない...

そしてチームとしても好パフォーマンスを披露。TV解説ではバルサっぽいとかいう言葉もあったが、もっとバルサっぽいチームは昨年の育成カテゴリにありましたよと言ってみたり...まあバルサっぽいかどうかはともかく、マルチネスを中心としたゲームの組み立ては純粋に観ていて面白い。サッカーやセレッソに対する知識がほとんどない連れ添いが面白かったというくらいなので、間違いはないのだろう。

ACLへの出場は運による部分も多いが、最終節をきっちり勝利で終わることができれば、ひとつステップを上がれるような気がしてくる。フロントも躍進後のジンクスを意識したのか、報道を見る限りではプレーヤーズ・ファーストで動いているように見えるのは好印象。戦力補強も大事だが、今を頑張っている選手を大事にするのが中長期的には一番大切なことだと思う。


U-18はJユースのグループリーグを突破も、楽ではない戦いが続いているようだ。「ようだ」というのは、高円宮杯の広島戦以降の試合を見ていないため。グループ突破には組分けの運不運もあるが、近年は突破が当然となりつつあるのは、それだけ地力がついているということだと思うし、そういう意味では紆余曲折を経ながらも前へと進んでいるということなのかなと思う。

ただ、育成組織に対する注目が高くなかった頃は、ひとつひとつの試合に臨むテンションと結果に対する感情の起伏が良い意味で大きかったようにも思う。今ほど強くなかったから負け試合や勿体ないドローも多かったが、いずれも結果に対する喜びや悔しさといった感情が強烈に伝わってくる好チームだった。当時は「グループリーグ突破」が大きな目標となり、そこに向けて一戦一戦の重みが違っていた。今はグループはさほど苦もなく突破できるが、チームとして個人としての目標はどこにあるのだろう?

チームとしての一体感を持って、トーナメントでは全てを出し切ってほしい。そのために、アウェーの広島戦に向けて良いグループを、スタッフと選手達が一体となって作り上げていってほしい。個人的に、今年のU-18の試合はもう観る機会がないかもしれない...だからこそ、全てを出し切った良い試合だったという話を、この試合に来なかったなんてありえへんというような話を人伝に聞きたい。現地で観たかったと羨んでしまうようなサッカーを繰り広げてほしい。そして長居の地で多くのサポーターにその勇姿を観せることができれば、これに勝る喜びはない。選手達には、ただ全てを出し切れるように全力で挑んでほしいと思う。


津守U-15は、堺NTCヴィッセルとの高円宮杯関西大会の試合を観戦。全国への切符を賭けたこの試合では残念ながら敗戦となったが、敗者復活トーナメントを勝ち上がって第5代表の枠を勝ち取った。ヴィッセルとの一戦では、相手の圧力に押し切られるように立ち上がりに失点。その後は持ち直したものの誤審に近い判定で1人少なくなり0-2での敗戦となった。メンタルが戦術を凌駕しているかのようなヴィッセルに対して、津守U-15はチームバランスを気にしたのか、どこかぎこちない時間帯が長かったようにも感じられた。今年から一発勝負のトーナメント制に移行したU-15高円宮杯。初戦の相手となったマリノス追浜には、夏のクラ選での因縁がある。U-18と全く同じとなってしまうが、この1試合に完全燃焼できるように残された時間を大事に準備を進めていってほしい。


西U-15については、今年は公式戦をひとつも観ることができなかった...結果が出なかったことについては残念で仕方ないし、観ることすら叶わなかったことには後悔の念すらある。ただ、U-15のヴィッセル戦と同じ日にトレーニングマッチを観て、昨年の蓄積が継承されていることに安堵感のようなものと喜びを感じた。このボールの動かし方は以前に観たことがある。楔を受けてワイドに、そしてSBがオーバーしてといった一連の動きが、人とボールが有機的に動く光景が、昨年の徳島での記憶を思い起こさせる。現場の方々や選手達にとっては単なるトレーニングマッチだったのかもしれないが、昨年観てしまった夢がまだセレッソの育成組織で息づいていることが、個人的には嬉しくて仕方なかった。


セレッソを、そして育成組織を観ていると、1年というサイクルはとてつもなく速く過ぎ去っていく。そのせいか、1年の最後は色んな記憶や光景が凝縮され、様々な記憶でいっぱいになる。全てがハッピーエンドというのは難しいかもしれないが、いずれのカテゴリーにおいても最善を尽くした、全てを出し切ったと言えるような1年の締めくくりとなることを願っています。