宇佐美宏和 栃木SC入団

ユースカテゴリを観始めて6年。特に本格的にユース世代を観始めた5年前の卒業生達が、プロ選手としてJの舞台へと挑んでいく。2010シーズンから栃木SCに加入する、チャミこと5年前のセレッソ大阪U-18キャプテン、宇佐美宏和。彼の晴れ姿を観に、宇都宮で行われた新加入選手・スタッフお披露目イベントへ。手段を選ばなければ宇都宮までは東京から1時間弱。関東圏にセレッソ所縁の選手が増えるのは本当に嬉しいこと。

会場は宇都宮駅から3kmほど東へ離れた、ショッピングモール・ベルモール内の広場。14時のベルが鳴り響くとともに選手・スタッフが入場。集まった栃木SCのサポーターが、盛大なコールで新加入のメンバーを出迎えた。

地元テレビ局のアナウンサーの司会進行とともに、新加入の選手が2人ずつ前に出てトークショーが行われる。チャミは昨年セレッソに在籍した船山の弟、船山貴之とともにアナウンサーのインタビューに応じた。

大学時代は「フィジカルモンスター」の異名をとったように、献身的なサイドの上下動をサポーターの前でアピール。本人のコメントではクロスの精度が課題っぽいニュアンスだったが、自分がユースや大学で観ている限りでは、クロスも決して悪くないという印象を持っています。何より、公式HPのインタビューにもあるように、栃木の人たちに愛される選手になりたいというコメントから、栃木SCのファン・サポーターに対する羨ましさを感じてしまいました...

選手とスタッフ、そして松田監督とのトークショーのあとは、参加者との握手会が実施された。栃木SCサポーターの中に混ざらせていただくのは申し訳ないなと思いつつも、自分も整理券を貰って参加させていただきました(笑)。

傍から見ていて感じたのは、彼のファン・サポーターに対する誠実さ。特に、子どもや赤ちゃんに対する応対は、セレッソの選手達にも見習ってほしいほど。プロであること、サッカーを生業としていくことをしっかりと意識している様子を観られたことに、この日最も嬉しさを感じました。

握手会で言葉を交わせたのはほんの一瞬でしたが、「おめでとう」とひとこと言えただでけで、来て良かったなと思えました。

松田監督のインタビューにもあったとおり、J1昇格を目指して2010シーズンに挑む栃木SC。たとえエンブレムが違っていても、近い将来、長居の地で再びチャミの姿が観れる日を心待ちに、楽しみにしています。それ以前に、チャミvsオカムを観るために、グリーンスタジアムへと足を運んでしまいそうな気がしますが(笑)。

チャミ世代の1年間は、あと一歩のところで全国大会へと届かない日々が続いたセレッソ大阪U-18。それでも、彼らの個性と魂を揺さぶる試合は印象強く、滝二との大一番別府での一戦は、未だにユースカテゴリを観続ける自分にとって礎となるくらいの、強烈な記憶となって残っています。

プロサッカー選手としての新たなスタート。栃木の人たちに愛される選手を目指して、そして栃木SCでのJ1昇格を目指して、頑張れチャミ!