クラブユース選手権大会2日目 vs コンサドーレ札幌ユースU-18 @Pitch2

2日目と3日目は、全国でも上位の常連となっている札幌、ヴェルディとの連戦。昨年はクラ選と高円宮杯で1勝1敗だった札幌とのグループリーグ突破に向けた大一番。勝ち点を6に伸ばして、有利な立場で3日目を迎えたいところ。


 GK: 一森
 DF: 小池、扇原[CAP]、杉本、道上
 MF: 夛田、宮田、細見(→野口)、堀尾(→高橋→藤山)
 FW: 坂口(→宮園)、永井


立ち上がりから札幌は運動量が多く、前線からのプレスや中盤でのパス回しを見てもこれまで関西プリンスで対戦してきた相手とは違い、率直に「強い」と感じられた。しかし、このようなチームとギリギリの試合を経験できることこそが全国大会の醍醐味であり、全国大会に出場することの意義だと思う。関西では、タカと健勇の両CBが相手FWに主導権を握られる場面など見られなかったが、札幌の2トップは彼らに後手を踏ませるほどに強力だった。このような対戦相手との経験こそ、選手達にとって最もプラスになっていく。

もちろん、終始押し込まれていたわけではない。前半の15分頃だったと思うが、左サイドの崩しから龍がサイドを突破。グラウンダーのクロスに豪がダイレクトで振り抜いたシュートはGKのビッグセーブに防がれ先制点を奪うには至らなかった。打った瞬間「入った!」と思ったのだが...

直後にCKを立て続けに3本奪い、いずれも大輔の良いボールから札幌を自陣に押し込んでいくものの、ゴールを奪うには至らなかった。結果論でしかないかもしれないが、セレッソにとっては、この時間帯がひとつのターニングポイントだったようにも思えてしまう。

その後は逆に、札幌の攻撃を受ける時間帯が続く。そして前半27分に一瞬の隙を突かれてディフェンスラインの裏を取られると、ダイレクトでループ気味に放たれたボールがゴールへと吸い込まれてしまう。昨日の徳島戦の失点を除けば、流れの中で崩されて失点したのはプリンスリーグを含めて今年では初めてのこと。

ベンチは32分に堀尾に代えてナオを投入。同時に隼人を2列目に上げてサイドアタックの強化を図る。後半開始からは細見に代えて野口、豪に代えてゾノを投入。そして後半20分にはナオに代えて宗徳を投入。交替枠を使い切り、更にタカをボランチに上げて攻撃姿勢を高めて同点ゴールを目指す。

しかし、前掛かりとなったところに札幌のカウンターを受け、最後は純との1対1から流し込まれて痛恨の2失点目。最後はタカをトップ下まで上げて仕掛け続けたものの、得点を奪い返すには至らずタイムアップ。グループ突破に向けて厳しい結果となってしまった...

この試合はここ数年のJヴィレッジからすれば最も気温が高く、選手達にとっては非常に厳しいピッチコンディションだった。札幌の方が足が先に止まるだろうと期待していたのだが、最後まで札幌の足が止まらなかったのはセレッソにとって苦戦の大きな要因となってしまった。

セレッソにも後半の中ごろから苦しそうな選手は出てきたが、それでも、最後までファイトする姿から届いてくるものは多かった。特に、人の倍は走っていたのではないか?と思わされてしまう隼人の上下動に心を打たれた。

試合後、悔しい表情ではあったが選手達の眼はまだ諦めてはいなかった。火曜日は他のグループや札幌−徳島戦の影響によってどのような結果となるか、現時点では読めない。しかし、ひとつはっきりしていることは、2点差で勝てばヴェルディの上に行くことができるということ(勝ち点6、得失点+3、総得点で全て並ぶものの、直接対決の結果からヴェルディの上を行くことになる)。関東の強豪相手に2点差は容易なことではないが、君達にとっては充分に可能な目標。最高の準備をして、全員で戦って目標を達成しよう。そのうえで、他チームや他グループも含めた全ての結果を受け入れたい。

頑張れ!セレッソ大阪U-18!!