クラブユース選手権大会初日 vs 徳島ヴォルティスユース @Pitch5

大会初日は、Jユース杯でも同組となった徳島ユースとの一戦。勝ち点6でも決勝トーナメントに届かないケースの多いレギュレーションから、初戦は慎重に入るチームが多かったように思われた。初戦でしっかり勝ち点3を奪い、グループ突破に向けて弾みをつけたい一戦。


 GK: 一森
 DF: 小池(→風間)、扇原[CAP]、杉本、道上
 MF: 夛田、宮田、細見(→野口)、藤山(→堀尾)
 FW: 坂口(→宮園)、永井


序盤からセレッソがポゼッションを支配して押し込む場面が続く。しかし、徳島も強固なブロックを形成して、容易にペナエリア以降の進入を許してはくれない。また、初戦の硬さからか、アタッキングゾーンでなかなか積極的に仕掛けていけないなど、全国大会特有の難しさを感じさせられる場面も散見された。

また、ベンチワークはプリンス同様に交替枠(今大会は4枠)をめいっぱい活用して早め早めに選手を入れ替えていくスタイル。前半36分には豪に代えてゾノを投入して、前線の切り崩しに期待。更に後半4分には細見に代えて野口を、後半9分には宗徳に代えて堀尾を投入して活性化を図る。

試合が動いたのは前半38分。左CKから大輔が放ったクロスを、健勇がファーでヘッドで合わせて先制点の奪取に成功。短期決戦型の大会において、セットプレーから得点が期待できるのは大きい。

そして後半は積極的に攻め続けたことが、ゴールという結果に繋がった。後半10分、ペナエリア手前で佑平のパスを受けた龍がそのままPA進入。DFを右へとかわして、更にフェイントを交えてもう一度右と持ち込んでGKの体勢を崩し、最後はインサイドでゴールへと流し込んだ。プリンスではフィジカルで圧倒する場面も多く見られたが、しなやかさと独特の得点感覚を併せ持った「龍らしい」ゴールだった。

後半17分には早々と最後のカードを切り、佑平に代えてケンジ風間を投入。最終的には夛田、堀尾の両SBとして龍が2列目左へと下がり、ゾノとケンジの2トップへと移行する。そして、途中交替の選手が絡んで試合を決定する3点目の奪取に成功する。

後半24分、左に開いたケンジのパスを野口が受け、ペナエリア外からのミドルがゴールネットに突き刺さる。その後、ミスから失点を喫してしまったものの、ロスタイムに野口の左からのアーリークロスを、夛田がスライディングしながらダイレクトで豪快に合わせる。GKの脇の下を抜けて逆サイドのネットを揺らし、4-1として再び突き放した。個人のミスをチーム全体で取り返したという点でこのゴールの持つ意味は大きく、そして今年のU-18でのベストゴールといってよいくらいのファインゴールだった。

内容面では課題も散見されたものの、難しい初戦できっちり結果を残すことができた。そして、多くの選手達から充実感が感じられたのが良かったと思う。この試合で好プレーを見せた選手は更に勢いに乗ってほしいし、「もっとできた」と感じてしまった選手は切り替えて翌日以降の試合に臨んでほしいと思います。