降格が決まった時点で

分かっていたこととはいえ、連日の主力移籍報道はさすがに精神的に堪える...
「ゼロから始める」ということは口で言うほど簡単なものでは無いものだな...。最悪な形となってしまったが、セレッソ大阪の歴史は昨年末で一つの時代を終え、今年から新たな歴史を作っていく。あくまで個人的な捉え方だが、今年はこれぐらい新鮮な気持ちでセレッソ大阪というクラブに関わっていきたい。
自分自身がセレッソ大阪に真剣に関わりだして7年。その間に4度のタイトル獲得機会を逃し、2度のJ2降格を味わい、ジェットコースターのように激しく浮き沈みを繰り返しながらも何かしら積み上げてきた...。そう思って、思い込んでいたものがバッサリ否定されるという現実。もちろん、個人的には得難い多くの人と出会い、また様々な経験を享受することができ、セレッソ大阪と共に過ごしてきた時間はかけがえの無いものだったことは間違いない。しかし、ことクラブをサポートするという本質においては、自分を含めたセレッソ大阪サポーターという存在は、その結果によって自らの存在意義を明らかにすることができなかったのだ、と改めて感じている。
「ゼロから始める」。何もできなかったという強烈な自己批判から始めるということ。
おのれより絶えずおのれを放逐し変貌し否定しかつ敗北する。自分が浪人した時に某講師が引用していた斉藤史という現代歌人の詩だが、今でも自分の心に響いてくる。もちろん極端な視点だとは思うが、これだけ徹底した立場をとることによって、初めて見えてくるものもある。
現状維持、自己弁護...。棄てる勇気が無ければ先へは進めない、そんな気がしている。