ナビスコカップ vs 大宮 @長居

水曜日から中3日で同一カードの対戦。我らがセレッソは引き分け以上でグループリーグ突破が決まるが、チーム全体で勝ちにこだわった試合。
個人的には今季初勝利(新潟とかその他ナ杯に参戦できなかったため)。昨年の良い時期だったら、反省の言葉が数多く出てくる試合だったかもしれない。それでも、この勝利がチームにもたらすものは大きい、と思う。
立ち上がりから攻守が目まぐるしく動く展開。勝つしかない、できれば得失点も稼いで勝ちたい大宮が前がかりだったというのもあるかもしれないが、ここ数試合で感じられた閉塞感、サイドにボールが渡ってからの停滞はさほど感じられなかった。無論、連携や個人におけるミスがないわけではなかったが、それ以上に躍動感が感じられたのは良かった。
前半。フワ〜ッと大宮ゴールに吸い込まれていきそうなボールがあらぬ方向へはね返る。小林(慶)が手で押し出したらしい。往年の都並じゃあるまいし。この辺に時代を超えた読売クオリティーが見え隠れしたような気がしたのは自分だけだったのだろうか。この素敵なファウルで得たPKをゼがきっちり???決める。逆サイでペナルティスポットにボールをセットするゼ。ふと半年前のことを思い出してちょっと辛くなってしまったり。
小林(慶)は当然の如く一発赤紙。ここから1人多い展開となるもなかなか押し切ることができない。ウチに問題があったのか大宮が頑張っていたのかは正直よく分からなかったが、ここ数試合では一番良い雰囲気で前半終了。
後半。やや一進一退の印象も、モリシのキラーパスが状況を一変させる。丁寧にトラップしたアキが、ディフェンスを引きずりながらGKをもかわし、最後は無人のゴールへ流し込む。さすが俺の俺だけのアキ。震える。
しかし、このあとがいただけない。点を取るしかない大宮に押し込まれる流れの中で、グラウに強烈な一撃をくらってしまう。確かにとんでもないゴールだったとは思うが、あれだけPAにディフェンスが揃っていて、正直なんとかならんかったのかと(確かにとんでもなかったが...)。
2-1に迫られるも、僅かに芽生えてきた不安を一蹴するかような追加点。この崩しはいろんな意味で素敵だった。誰がなんと言おうと、ゼのクロス、もといサイドチェンジが基点となったのは崩しようの無い事実。今日のゼは、左サイドに張り付くわけではなく、機を見て中央に進出したりと昨年にはなかった新境地を披露w
新境地といえば今日は藤本が積極的な動きでアピール。安定したディフェンスに加え、積極的な攻撃参加も披露。インターセプトからミドルシュートまで持っていった場面はちょっと震えた。山崎も前半は安定していたし、4バックがやっと形になりつつあるのかなと。
終了間際にまた1点差に迫られたりと課題はそれなりに積まれたままではあるが、「躍動感」とか「人が動くサッカー」とか、ちょっとずつ(「ほんのちょっと」かもしれないが)見えてきたように思う。この手応えを準々決勝で確たるものにし、中断期間を迎えたい。
今日の応援。個人的には相当久しぶりのI4最前列。後ろを向くと萎えるのかもしれないが、前を向いている限り自分の視界とピッチの間を遮るものが無い、という感覚が良い。今シーズン、長居でもアウェーでも自分の確たる居場所が定まっていないように感じる状況。ワンダラーズはまだまだ続くか、それとも確たる居場所を見出すことができるのか...