全日本フットサル選手権 シュライカー大阪 vs デウソン神戸 @国立代々木競技場第一体育館

Jリーグも今シーズンは開幕し、明日は4年振りの大阪ダービーマッチ。一方、フットサルは今週末にプーマカップの準決勝、3位決定戦、そして決勝が行われる。サッカーでいうところの天皇杯のような位置づけにあたる今大会。セレッソ大阪U-18のOB、永井義文*1の所属するシュライカー大阪が、決勝進出を目指してデウソン神戸との一戦に挑んだ。

試合は立ち上がりに動く。1st setとしてスタメン出場した瀬戸選手が抜け出すと、確実にゴールを射抜いてシュライカーが先制する。昨日の札幌戦で大活躍の義文は、得点直後に入れ代わった2nd setのメンバーとして登場。

リーグではピヴォの位置からポストプレーやフィニッシュに絡んでいたが、この日はひとつ後ろのアラの位置からドゥダとの息の合ったな連携で神戸ゴールに迫る。しかし先制点を奪われた神戸が押し込み気味の展開で試合は進んでいき、なかなか決定的な場面を作り出すことができない。前半には、右サイドを抜け出して逆サイドにコントロールしたシュートを放つ場面もあったが、これは神戸ゴレイロに押さえられた。

前半の終わりごろから、神戸が一方的に押し込む展開。後半もほとんど神戸サイドで試合は展開されたが、ゴレイロイゴールを中心としたディフェンスで凌ぎ続けるシュライカー。イゴールは何度か観て凄い選手だなと思っていたが、特にこの日は圧巻の活躍だった。1対1の場面をことごとくシャットダウンするだけではなく、神戸に左右に揺さぶられて「これはマズい」と思わされた場面も、絶妙なポジショニングとセービングでことごとくストップ。終盤にパワープレーに入った神戸だが、イゴールを中心とした安心感*2のあるディフェンスで神戸を振り切り、シュライカー大阪が決勝進出を決めた。

オーシャンアリーナカップを2連覇したというのも納得できる、トーナメント戦に強そうだと思わせる試合運び。イゴールという圧倒的な存在に加えて、フィールドプレーヤーもハードワークを厭わない。義文も後半には身体を投げ出して決定的なシュートをブロックしていたように、チーム全体として勝利への一体感が感じられる一戦だった。

ここまできたらタイトルを取るしかないでしょう。明日は願わくば義文のゴールで、シュライカーにタイトルをグッと引き寄せてくれることを期待します!

頑張れ!義文!!



【追伸】
kazu-pさんのBlogにもあったようにシュライカー大阪サポーターの方々にはこの日もお声をおかけいただき恐縮です。義文のおかげでシュライカーを観るようになって、この新鮮な感覚は自分のサッカー観にもプラスになっているように感じています。Fリーグのオフの時期には、是非セレッソにもお越しください。

*1:ノボル(セレッソスクールコーチ)、チャミ(栃木SC)、オカム(ロアッソ熊本)、諒司(東京ヴェルディ)、島並(Vファーレン長崎)など、セレッソユースもうひとつの黄金世代のひとり。学年は違うが、昇格のタイミングという意味からすれば、曜一朗もこの世代といえるかもしれない。彼らの時代に、ハナサカのような手厚いサポートがあれば...

*2:安定感というよりは、イゴールの存在からくる安心感といった方がしっくりくる。