JリーグU-18選抜 vs 高校選抜

ゼロックスに先立って行われたU-18選抜 vs 高校選抜。育成年代のオールスターともいえる試合を観に、Sweetsな人と国立競技場へ。ちなみに雨風が厳しかったので、後座試合は家に帰ってからTVで観ましたw*1

10時前に千駄ヶ谷門に到着も、長くJ2にいたせいか既に遠い記憶の彼方となっていた恐ろしいほどの長蛇の列...スタジアムに入場できたのは開門から25分後、キックオフの15分前だった。J2はのんびりしていて良かったな、などと思ってみたり...


JリーグU-18選抜  のフォーメーション

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J選抜のキャプテンは何と凌輔。選手入場後、鬼武チェアマンにひとりひとりメンバーを紹介していく光景は、いちセレッソサポーターとしては何とも不思議というか時間を超えた感慨深さというか...

マリノスの熊谷を欠いたJ選抜はボランチを主戦場とする選手が不在。高木と堀米はそれぞれ自チームでボランチ経験があるはずだが、U-17W杯仕様のためか両ワイドを担当。凌輔はともかく、大森はもうひとつかふたつ前の選手という印象があるだけに、ちょっと以外な布陣。

試合内容は互いに急造チーム、しかも開幕前ということで特筆すべきものはあまりなかった。一方で、個人のパフォーマンスでいえば、贔屓目というのもあるだろうが凌輔のプレーに最も強い印象を受けた。セレッソでも時々経験することのあったボランチだが、ビルドアップからボールをしっかり動かしてJ選抜の攻撃にリズムを与える姿に、昨年からの確かな成長の跡を観ることができた。プリンス開幕に向けて、いっそう期待の広がるパフォーマンスだったといっていいだろう。

対する健勇は、良くも悪くもいつも通りといえば最も印象に近いか。抜群のキープ力でボールを収める一方で、前線では孤立気味となり囲まれてボールを奪われる場面も。それでも、左サイドを突破して堀米に優しいラストパスを出した場面など、能力の高さを垣間見せた。個人的には、このレベルであればもっと違いを見せてほしいと思ってしまう。それだけのモノを持っている選手だと思うので。

ちなみに倉又さんが監督だったからか、いつもより頑張って前線から守備をしていたようにも見えたのだが...


後半に入ると試合の流れの中で少しずつ選手を入替え、最終的には以下の形。


JリーグU-18選抜  のフォーメーション

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前線に本来FWの4枚を残すスクランブル的な布陣。健勇と久保裕也の2トップは、個人的にはこの年代での夢の2トップだが、急造メンバーではそうそう機能するものではないのかな...京都で1トップを張る久保は健勇のサポートに入る形となっていたこともあり、持ち味が出せなかったのは残念。

対する高校選抜も、残り5分でやっと小谷を投入。健勇とのマッチアップをもっと観たかっただけに、この采配だけはちょっと残念だった...

試合は前半に大分の松原、後半にはルーテルの山本とそれぞれCKからゴールを奪い、1-1のまま後半ロスタイムに突入。J選抜が得た正面およそ30MのFKのチャンスに、キッカーは凌輔。壁の右を巻いた低い弾道のシュートは相手GKに弾かれたが、このこぼれ球を松原健がヘッドで押し込む!

しかし、勝ち越しと思われたこのプレーは残念ながらオフサイドの判定。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、1-1のドローのまま試合は終了した。


フレンドリーマッチ、しかもシーズン前ということもあり、内容的にはプリンスや全国大会で観られるほど白熱したものではなかったが、楽しい試みだったと思う。似たような試みとして、たとえばクラ選王者とインハイ王者の対決を高円宮杯前に実施したら物凄く興味深い試合になりそうなどと思ったが、あくまでも育成年代は興行目的ではないので...

いずれにしても、多くのお客さんの前で試合をする経験は選手達にとってプラスになるものだと思うし、選手達にとって良い経験が積めるこのような試みは、今後も積極的に実施してほしいと感じた一戦でした。

*1:自分達以外にも、ゼロックスを観ずに帰宅する人が結構いたことに驚いた。もっとも、天気がよければ、もしくは船山が出ていれば、そのままスタジアムで観ていたと思いますが。