高円宮杯関西予選ラウンド8 vs 友渕中学校 @万博大阪サッカーグラウンド

サンライズリーグを制して関西クラブユースの頂点に立ったセレッソ大阪西U-15。しかし、そんな彼らにとっても夏には叶わなかった全国の舞台。そして、チームとしては初出場となる高円宮杯全日本ユース(U-15)選手権大会への切符を賭けた大一番。トップチームがJ1昇格に挑んだ同日の午前10時、万博の空にキックオフの笛が鳴り響いた。


 GK: 有井(→杉本)
 DF: 岡山(→吉本)、坂手[CAP]、河面、岡田武
 MF: 南(→萩原)、吉永、竜田(→平田)、天野(→牧本)、長谷川
 FW: 堂安(→正條)


立ち上がりから西U-15が押し込むものの、自陣で堅固なブロックを形成する友渕中学校のディフェンスラインをなかなか崩すには至らない。チームとしてのアプローチが明確で、それを貫徹できるチームは総じて手強い。西U-15も、縦へのボールが入った瞬間に複数の選手がサポートと追い越しをかけるいつも通りの有機的なサッカーを試みる。しかし、先日のライオス戦ほど小気味良くボールが繋がる場面は多くなく、大一番に対する緊張があったようにも感じられた。

それでも、待望の先制点は西U-15に訪れる。右CKからのボールを長谷川将が体勢を崩しながらもヘッドで合わせてゴールネットを揺らす。これで硬さも取れるかなと思われたが、友渕中学校が慌てることなくハードワークを続けたこともあって、試合の流れは大きくは変わらない。ポゼッションは西U-15が支配しながらも、崩しきることのないまま前半を終了した。

後半、芳賀監督の激が飛んだのかどうかは分からないが、よりアグレッシブに仕掛ける西U-15が待望の追加点を奪う。ライン裏に抜け出した堂安憂がループシュートを決めて2-0とすると、この日はセントラルMFとして攻守に奔走した竜田貴弘が右からのマイナスのボールをエリア外から豪快に叩き込んで3-0。これで大勢を決した西U-15は、堂安が更に2点を追加してハットトリック達成。一気に試合を決定付けた。

その後、連携面の問題から1失点を喫したものの、次々と交替選手を投入して、多くの選手にチャンスを与えつつきっちり試合をクローズ。チームとしては3年前のクラ選以来、そして初の高円宮杯への出場権を手にすることに成功した。

更に、同時刻にすぐ側のガンバ人工芝で試合を行っていた津守U-15も勝利。セレッソ大阪としては津守と西が初の全国大会両チーム出場を達成!育成カテゴリー、特にU-15世代に携わった人たちにとって、記念すべき1日になったのではないかと思う。

クラ選優勝・準優勝枠で高円宮杯への出場が決まっている神戸と京都がいないことで、例年とくらべて出場の可能性は高かったという面もあったかもしれない。それでも、一発勝負のトーナメントが簡単なものではないということは、夏に嫌というほど経験している。決して楽ではない、苦しい2日間だったのだろうな、と思う。

個人的には全国大会の舞台へと気持ちが飛んでいってしまいそうだが、選手達は関西No.1を目指して、緩むことなく挑んでほしい。そして日曜日には決勝戦で、夏とは違う、関西王者を賭けたセレッソダービーを実現してほしいと思います。


高円宮杯出場おめでとう!
そして全国の舞台でも頑張れ!セレッソ大阪U-15カテゴリーの選手達!!