全日本少年サッカー大会 大阪大会決勝

丹波からの移動先は高槻市陸上競技場。セレッソ大阪U-12が2年連続の全国大会出場を賭けてEXE'90との一戦に挑んだ。

会場はEXEの親御さんの声援と、セレッソ大阪U-12カテゴリの4年生による元気な応援で熱気に溢れていた。人伝に聞いたところでは、メンバー外の4年生は応援のレパートリーを増やすために水曜のゲームを観戦し、前日にはリーダーを決めて練習をしたらしく、「さあ行こうぜ」や「バモセレッソ」を全力で歌っていた。こうやってトップのチャントを覚えてくれるのは嬉しいこと。また、こういうカタチでサポーターも観られているということを、ゴール裏の人間としては多少は自覚しておいた方が良いのかもしれない。

そしてピッチ上の選手達はピッチ練習から全員で声を掛け合って気合充分、最高の雰囲気で試合に臨む。左胸のエンブレムを握って、気持ちを込めてピッチに入ってくる選手達の姿に心打たれる...

試合は互いに運動量多く中盤で潰しあう場面の多い展開。フリーでサイドにボールが渡れば両チームともチャンスとなるが、互いに決定的な場面を作れないまま前半終了。

後半、左サイドを突破され、角度の無いところから放たれたグラウンダーのシュートが逆サイドネットに吸い込まれてしまう...

対するセレッソも右CK後の混戦から同点ゴールを押し込んだかに見えたが、直前のプレー?でファールを取られてしまう...その後も相手のカウンターを受けながらも前線にボールを運び、ロスタイムに得たCKを跳ね返されると無常のホイッスル...

本来のチカラからすればベストではなかったのかもしれないが、気持ちの入った好ゲームだったことは間違いない。全国が叶わなかった悔しさは、本人の気持ちと、彼らを支える人達の存在によって、次へと繋げていけるはず。

この2週間、U-15カテゴリの2チームもU-12も、なぜかトーナメント戦の難しさに直面し、1点に苦しむ試合が続いた。神戸戦のPK1失点でプリンスを逃したという意味では、U-18にも同じことが言えるかもしれない。昨年は全てのカテゴリーが勢いのまま関西を制覇したが、今年は全てのチームにおいて、勢いがなぜか、ほんの少しだけ、足りなかったように感じてしまう。

秋や冬には、この日の彼らの悔し涙が、歓喜と笑顔に変わっていますように。