プリンスリーグU-18関西 vs ガンバ大阪ユース @長居第二陸上競技場

昨年末のJユース決勝以来となるガンバユースとの一戦。トップの試合がなく、昨年のJユースの影響もあってか、ホーム長居第二には多くの観戦客が。全てとは言わないまでも、「ここ一番」というカードには相応の箱を用意する必要があるということ。万博大阪(協会のほうね)とかはもうマジで勘弁してください...


GK: 一森[CAP]
DF: 小池、杉本、夛田、道上
MF: 高橋(→堀尾)、宮田、細見、山田(→野口→寺田→杉浦)
FW: 永井、坂口(→宮園)


キャプテンのタカがサスペンドにより、健勇と夛田のセンターバック。二列目には神戸戦以来のスタメンとなるナオと、前節の京都戦で好パフォーマンスをみせたマサキを配置。

立ち上がりからセレッソペースで試合は進む。特にマサキの積極的なチェイシングが高い位置でのボール奪取に貢献し、対面のU-17代表である山田幹也の攻撃参加を封殺する。西U-15時代からCB経験が長く、高い戦術眼に裏打ちされた質の高い動きはマサキの持ち味といえるだろう。

そして前半15分、夛田のFKを健勇がバックヘッド気味に擦らして先制ゴールを奪う。更に26分には左サイドを突破したナオのクロスを相手GKが弾き、こぼれ球に相手DFと龍、豪の3人がなだれ込む。3人ともスライディングで最後は誰が押し込んだかわからなかったが、公式記録では龍のゴールとなり前半で2-0のリードを奪う。

後半の立ち上がりはガンバが個のチカラを前面に押し出して押し込まれる時間帯が続くものの、その後は持ち直したセレッソがゲームを支配して危なげなく2-0のまま試合をクローズ。夏のクラブユース選手権の出場権を獲得するとともに、他会場の結果によって得失点差で首位に浮上した。

これまでのプリンス5試合の中で、正直なところ最も楽な試合展開だった。右肩上がりでチーム状態が良くなっていることもあるのだろうが、対戦相手がこれまでのイメージにあるガンバとはかけ離れていたことが大きかった。一昨年、昨年とチームの軸となった選手が卒業し、今年はゼロから作り直すことによる影響もあるのだろうが...

セレッソとしては開幕当初から次第に良くなってきており、昨年とは異なるポジションでプレーする選手も連携がスムーズになってきたように思われる。ただ、攻撃面では龍の個人能力に依存している部分もあり、彼不在のときにどのようなサッカーができるのかは今後注目していきたいところ。チームとしてのベースはできてきていると思うので、その上で、全国に向けて選手の個性がぶつかり合うようなサッカーが構築されれば。また、この試合では、途中交代で出てきた選手達が、色々役割が与えられているのは承知の上でということになるが、もっと積極的に、ガツンといってほしいなと思う部分もあったかな。あと、サムのラストプレーは何とか点に繋がってほしかった...

1ヶ月の中断期間を経て残すは大阪桐蔭野洲との2試合。いずれも個性のある難しい相手となるが、しっかりと準備して2連勝し、関西プリンス優勝へと繋げていきたい。また、中断期間に切磋琢磨し、再開後に僕達を驚かせるようなプレーを見せてほしいと思います。