Focus (Kenichi Kurosawa)

i-Podを聞いていると英語の勉強をしていると思われることが多いのだが、基本的に勉強嫌いな社会人なので*1だいたい普通に音楽を聴いている。といっても聴いているアーティストは限定的で、一般的なところではミスチルとかスピッツとか徳永英明とかが多く、これらに特別なこだわりがあるわけでもない。唯一、昔から強いこだわりがあり、現在でも聴き続けているのが「L⇔R」関連の楽曲。

中学生の頃、兄が偶然友人からファースト・フル・アルバム『Lefty in the Right』を借りてきたのを聴いて以来、マニアックに創りこまれた音楽と独特の世界観に惹かれるようにL⇔Rのアルバムだけはなぜか聴き続けてきた。後にKnockin' on Your Doorなどでブレイクし、現在では活動を休止して10年が経っているが、活動休止後のソロ活動や実験的なユニット活動*2も気のつく限りキャッチアップしてきた。

そして、メインボーカルだった黒沢健一の7年振りとなる3rdソロアルバム「Focus」が一昨日に発売された。平日に買いに行く時間はないだろうと思いAmazonで予約注文していたのが今日届いた。メール便で郵便受けに無理矢理押し込まれていたのは正直どうかと思ったがw

部屋の中でアルバムを回しながらこのエントリを書いているのだが、率直に言って非常に良い。普段から音楽を聴き込んでいるような人間ではないので、何が良いとか説明する言葉がないのだが、おそらく自分にとって聴き慣れた最も心地よいメロディということなのだろう。また、L⇔R時代からそうだったが、ストーリーが創り込まれておらず、聴き手の受け止め方で埋め合わせる余地のある(ように感じる)詩も個人的には合っているのかな。

『B』とか『New Voices』とか、これまでのアルバムでは、最初に聴いた時はこれまでに聴いたことのない音への試みに戸惑う部分が多少あったのだが、今回のアルバムは全ての曲がスッと入ってきて、それでいて個々の曲もしっかりと存在感がある。L⇔Rファン以外にも、ちょっと勧めてみたいななどと思ってみたり。


ちなみに、ふとこんなことを書いてみようと思ったのは、「こういう音楽も嫌いじゃない」という某池のハードロックな研究者のコメントと、某カリスマブロガー氏の影響ですw


黒沢健一 「Focus」

01. Grow
02. Feel it
03. Love Hurts
04. Scene39
05. Maybe
06. Silencio
07. POP SONG (al ver.)
08. Mute
09. Do we do
10. Somewhere I can go
11. September Rain

*1:勉強するのはその対象が面白いと感じるからで、自己研鑽とか仕事に必要だからという理由では勉強が続きません...

*2:curve509motorworksscience ministryなど。弟の黒沢秀樹の柔らかい世界観も好み。