高円宮杯U-15 vs 大宮アルディージャジュニアユース @萩谷総合公園サッカー場

大会2日目。グループリーグ突破を賭けた戦いは同じJ下部組織の大宮アルディージャジュニアユース。初戦を快勝した津守U-15に対し、アミーゴス鹿児島に敗戦を喫し後の無い大宮。僅かな隙が勝敗を左右しかねない一戦。


GK:高木
DF:戸口、永田、阪口、紀田
MF:住田、小池[CAP]、川崎
FW:南野、魚住(→木村)、福田(→鈴木(靖))


前半6分、左サイドの紀田からボールを受けた拓実が個のチカラで大宮ディフェンスラインを切り崩し、立ち上がり早々貴重な先制点をゲット。このまま自分達のペースで試合を支配できれば良かったのだが...

勝つしかない大宮はこれで吹っ切れたのか、豊富な運動量でセカンドボールを制し、J育成組織特有の技術の高さでセレッソゴールを脅かす。初戦では硬さの見られた大宮だったが、この日は夏にJヴィレッジで観た時の「強い」サッカーを展開。10分、21分と立て続けに失点し、一気に試合をひっくり返されてしまう。

その後も大宮の勢いは止まらずフィニッシュまで持っていけない津守U-15。1点差のままハーフタイムを迎え、切り替えて後半に挑みたいという思いが過り始めた前半36分、PA右外から放った峻吾のFKがオウンゴールを誘発し同点として前半を終了する。

後半も大宮ペースは変わらなかったが、津守U-15は劣勢の中ワンチャンスをものにする。後半8分、紀田のロングフィードに拓実が裏へと飛び出し、見事な切り返しで相手DFをかわすと最後はGKの位置をしっかり見てゴールへと流し込む。逆転に成功して勢いに乗ったのか、それとも試合を支配し続けながらも逆転を許して大宮が気落ちしたのかは分からないが、その後は津守U-15のペースに。この時間帯にもう1点追加できていれば試合は決していたのだろうが、苦しい時間を耐え抜いた大宮に再びチャンスが訪れる。

セレッソの勝ち越し点を再現するかのように、劣勢の状況からロングフィードで抜け出した大宮のFWにゴールを奪われ再び同点に。その後は決勝点を目指して攻め立てる大宮の攻撃に押し込まれながらも耐え抜き、3-3のまま試合終了。トーナメント進出は決まらなかったが、目下のライバルに勝ち点を与えなかったことで最終戦に向けて一歩前進することができた。


翌日、アミーゴス鹿児島に2-1で勝利しグループCを首位通過した津守U-15。強豪の集まる全国の舞台でグループをきっちり突破できたのは見事といえるだろう。しかし、トーナメントで大宮戦のようなサッカーをしてしまったら、その先の戦いへ進むことはできなくなってしまう。津守の良いときのサッカーができれば、どんな相手にも勝つことができる。実際、今年は関西2連覇を達成し、ガンバ相手にもきっちり結果を残している。トーナメントで、自分達のサッカーを出し切ることができるか。出し切ることができれば、周りが驚く結果を残すことだってできるだろうし、驚くような結果が残せるのではないかと期待している。


頑張れ!津守U-15!!