モリシラストゲーム

ロスタイムが4分を過ぎようとしたその時、長居のピッチに再びモリシが立った。ほんの僅かの時間に魅せたキレのあるプレーに、全盛期の頃の姿が重なって見えたような気がした。セレモニーではシュートを枠外に外し、更にバーにも弾かれるという、ある意味全盛期そのままのプレーも飛び出した。

セレッソでは悔し涙の記憶ばかり残っているが、選手生活の最後を笑って終わることができたのは彼の人徳。モリシがいなければ、ここまでセレッソを好きになることはなかった。

ありがとう、モリシ。来年、育成のシーンで会える日を楽しみにしています。



ここから先は今シーズン総括。ただしユースと日程ダダ被りでまともにトップを観れてない人間の戯言に過ぎませんが。

率直なところ、トップチームの将来は非常に不安、というか不安を通り越して以下略。

個の能力だけで構成されるサッカーにチームとしての積み上げは皆無。スタメンを硬直化し、怪我人が出れば人が足りないとエクスキューズ、そして外部からレンタル。せっかく来てくれた選手も見極め基準があるのか、ある時点から全く使われなくなったり。アレーがケガしたと思ったらC契約外人を優先的に起用し、これに合わせるかのようにシステムも3バックへと以降。この煽りを食ったのか右サイドバックの彼はいきなり出場機会が無くなり、そしてゼロ円提示で退団へ。そしてC契約外人は、A契約直前に今シーズン最も大事な時期に帰国とかもう一体何なのかと。

今のセレッソはJ2を戦うには充分過ぎる戦力を持っており、補強ポイントはグラウンドレベルでは無いと思っている。山形や仙台、またナビスコを獲ったJ1大分の選手構成との比較において何を想うか。個人的感情としては、その場凌ぎの寄せ集めでJ1に上がれたとしても嬉しくも何ともないし、J1で結果が残せるとも到底思えない。いや、来てくれる選手がいれば有難いと思うし応援もするんだけど...

「引退後もJ1優勝に向けてまた頑張っていきたい」という言葉を真摯に受けとめられないのであれば、近い将来、またモリシに悲しい想いをさせてしまうことになるのではないだろうか...


当面、トップにまともに関われない自分としては、今はJユースとU-15高円宮杯で燃え尽きるまでやるだけ。