Jユースサハラカップ2007 vs 大宮アルディージャユース

一発勝負のトーナメント。こんなことを言っても言い訳にしかならないかもしれない。でも、敢えて声を大にして言いたい。

お前達のチカラはこんなもんじゃない。

長居を目指して、長居で勝つことを目指して戦ってきた。それだけに、ここで終わることは本当に悔しい。もちろん、一番悔しい思いをしたのは選手達。プリンス、クラ戦、高円宮杯、そしてサハラカップ。例年になく数多くの試合を戦い、そしてかけがえのない経験を積み上げてきた1年間。

来年もセレッソU-18で戦う1,2年生、そして今年からU-18の一員として戦った健勇や来年U-18に昇格してくる選手達。螢の言葉の通り、来年は全てのタイトルを目指そう。取ろう。「何を大それたことを」と言われるかもしれないが、それだけのモノを備えている選手達。これまでに経験してきた悔しい想いは、来年の歓喜のために...

そして、今年でU-18を卒業する3年生の選手達。

急速なチームのレベルアップから、ここ数年とは違い、3年生が即スタメンとはいかなくなった状況でも、腐らず自らを磨き続け、チームを支え続けた選手達。君達がいたからこそ、このチームはここまで来れた。ここまで強くなれた。このチームを引っ張ってきた君達は、僕達にとって、セレッソ大阪にとって、かけがえのない存在。

本間 丈郎
びわこ成蹊スポーツ大学で行われた昨年のプリンスリーグ神戸戦、U-18での公式戦初ゲームは緊張からか練習からガチガチだった。でも、今年はセレッソユースカテゴリーを代表する不動の守護神。安定した守備力と1対1の強さでチームを幾度となく救ってきた。パントキックの威力と精度も抜群。「キックの本間」。

近藤 一也
左SBとしての存在感を示したのは昨年のミズノユースフェスティバル。豊富な運動量で左サイドを疾走。躍動感溢れるオーバーラップと粘り強い守備でチームの左サイドを制圧。彼自身の性格を現したような責任感溢れるプレー。安定感抜群のサイドアタッカー

桂田 光
CBと右SBをこなすチーム1のユーティリティプレーヤー。鋭い読みで相手の攻撃を未然にシャットアウト。健太不在時にはゲームキャプテンとしてもチームを引っ張った。セレッソ大阪U-18の最終ラインを統率し、プレーでチームを引っ張るディフェンスの精神的支柱。

大庭 慧之
圧倒的なテクニックとフィジカルで右サイドを制圧。サイドプレーヤーとしてはユースレベルではトップクラスと言ってしまって良いだろう。粘り強い守備と力強い突破。苦しいときにこそ声を出し、チームを盛り上げるメンタリティ。本当に逞しく、強くなった。それが本当に嬉しい。

辻子 慶太郎
セレッソ大阪U-18のNo.8。今年は怪我から、なかなかその姿をピッチで見ることは出来なかったが...。一見華奢に見えるその体格も、前を向けば高いテクニックと独特のセンスでゲームを作ることのできるセレッソ大阪の司令塔。フリーキックの精度も抜群のMF。

道簱 久雄
昨年はボランチ、今年はCBとして、相手の攻撃を未然に食い止める守備の職人。ポジション争いの中でも、腐らず、いつも最高の準備をして試合に臨み、そして出場したゲームでは安定したプレーでチームに貢献。縁の下の力持ち、チームへの貢献度は計り知れない。

藤本 安之
1年のときに長居第二で行われたプリンスリーグ草津東戦。高いフィジカルと裏へのスピードを併せ持つプレーに、自分は密かに魅了されていた。怪我からの復帰戦となったびわこ成蹊での神戸戦。そして3年になってからは、持ち前のスピードとドリブル突破で相手サイドを蹂躙。セレッソ大阪U-18のエースナンバー20。

赤堀 翔平
今年のセレッソ大阪U-18のプレッシングサッカーを象徴する選手。持ち前のスピードと運動量、献身的なプレッシングでチームのファーストディフェンスを担う。良い意味での泥臭いゴールも彼の持ち味。一見大人しそうに見える性格も、ひとつひとつのプレーに強い気持ちが宿る「熱く燃える」FW。

上月 拓也
今年、CBからFWへのコンバート。そしてその高い身体能力を最前線で如何なく発揮。流血しながらも前線で体を張り続けた高円宮杯初戦の流経大柏戦。サハラホーム鳥栖戦での豪快ヘッド。地道な努力が実を結んだ彼のプレーは、そのひとつひとつが自分の中で強く印象に残っている。

山口 健太
セレッソ大阪U-18キャプテン。前線での体を張ったポストプレー。膠着した状況を一気に打開する、魂を揺さぶる豪快なゴール。今年は、責任感の強さからいろんなものを背負ってプレーしていた。悩んだ時期もあったかもしれないが、そのことが彼をより大きく成長させたのではないかと思う。先週のみやぎ戦での2ゴール、どちらも健太らしい、観ている側の心に響くゴールだった。

3年間、一緒にやれて、サポートすることができて本当に良かった。この季節になると、僕らはサポートしているといいながら、多くの元気と勇気を君達から貰っていたということに気付く。願わくば、セレッソで過ごした日々を心のどこかに。そしてまたいつの日か、再び長居で一緒にやれる日を信じて...

本当にありがとう。僕達の、セレッソ大阪の誇り。