U-15高円宮杯グループリーグC セレッソ大阪U-15 vs FC東京U-15深川

中体連、街クラブ、Jリーグ下部組織。全ての組織が参加して中学生年代No.1チームを決めるU-15高円宮杯全国大会。グループリーグの初戦は、関東代表のFC東京U-15深川を地元・大阪に迎えての一戦。Jクラブ同士の戦いを制し、グループリーグ突破に向け勢いに乗っていきたい。
GK:西浦
DF:河田、小谷、篠原、横川
MF:坂口(→南野)、吉川、扇原[CAP]、丸山
FW:杉本(→永井)、寺田(→脇田豊裕)
前半。全国大会という舞台の緊張からか、両チームとも静かな立ち上がり。セレッソはFW杉本、寺田のドリブル突破やMF丸山、坂口のサイドアタックを中心に果敢に相手ゴールへと迫るものの、なかなか決定的な場面を作り出すには至らない。
改めて強調する必要もないが、彼ら攻撃陣の能力は高い。しかし、それでも簡単には崩しきるところまでいけないのが全国という舞台か。前線の攻撃陣に加え、河田、横川両SBのオーバーラップやボランチ吉川の攻撃参加を絡めて惜しい場面を演出するものの、得点を奪うには至らず。
一方のFC東京PA内へ進入する場面は数えるほど。小谷、篠原の両CBを中心とした堅守とGK西浦の冷静な対応で相手に決定的な場面を作らせない。
何度か得点の匂いが漂うものの、前半は総じて膠着状態のまま終了。勝負の行方は後半に持ち越される。
後半開始からFW脇田豊裕、MF南野の2人を投入して一気にシフトチェンジを図るセレッソ大阪U-15。彼らの前線からの献身的なチェイシングで次第に流れを引き寄せていく、かに見えたのだが...
先制はFC東京。51分、左CKからのグラウンダーのクロスをゴール中央で合わされる。続けて62分にも失点を許してしまい、0-2と苦しい状況に追い込まれる。
この直後、セレッソはFW永井を投入。更にキャプテン扇原を2列目に上げて総攻撃態勢に。73分、南野のパスを受けた永井が巧みな反転で相手DFを置き去りにし、GKとの1対1を冷静に決めて1点差に迫る。技術が高い選手達の中でも『違い』を見せた会心のゴール。この一撃でチームが勢いを取り戻す。
更に同点ゴールを目指し畳み掛けるセレッソ。セットプレーからの篠原のヘッド、扇原のミドルと決定的なシーンを作り出すも、あと一歩が届かない。最後までゴールを目指す姿勢を見せるものの、ゴールネットを揺らすには至らず。セレッソ大阪U-15の全国での初戦は、残念ながら黒星スタートとなってしまった。
残念な結果には違いない。しかし、悲観する必要はないと思う。残り2試合、自信を持って全力で挑めば良いだけのこと。今週末の残り2戦に向けていい準備をすれば、必ず望んだ結果を得ることができる。彼らはそれだけの力を持ち合わせたチームと選手達。臆することなく、油断することなく、グループリーグ残り2試合を戦い抜こう。
頑張れ、セレッソ大阪U-15!