プリンスリーグU-18 順位決定トーナメント1回戦 vs科学技術高校 @鶴見緑地球技場

4月に開幕し、3ヶ月という長きに渡って熱戦が繰りひろげられてきたプリンスリーグもいよいよ大詰め。ノックアウト方式の順位決定戦、緒戦はベスト4を賭けてBリーグ2位の科学技術高校との対戦。
新大阪駅で緑地公園と勘違いし、危うく北へと移動しそうになった..._| ̄|●
GK:堀之内
DF:市川恭平[CAP]、太田、畑(→加治)、植田
MF:面家、山口蛍、宮山(→山口健太)、井戸(→鈴木)
FW:河崎(→長坂)、丸橋(→道籏)
予報は「雨」だったような気もするが、とんでもない灼熱地獄。焼けちゃった。また会社で絶対何か言われるよ。週末、関東は天気が悪くて日なんか照ってなかったし...
前節同様、恭平とあきらがWB的なポジションを取る3-5-2に近い布陣も、立ち上がりからフィジカルを前面に押し出す科学技術高校の前に、2人が最終ラインに吸収された実質5バックの状況が続く。科学技術は単純に前へ蹴るのではなく、前線でミスマッチを作り上手くタメを作ってくる。セカンドボールも支配され、セレッソの選手は全体的に動きが重い印象。太田の競り合いの強さや畑の読みの良さ、更には植ちゃんの堅実な守備で最終ラインに破綻をきたすことはなかったものの、奪ったボールをなかなか前に運ぶことができない。チームとしても最終ラインを4に戻してみたりと試行錯誤は伺えたが、決定的に流れを引き戻すには至らない。前半は総じて我慢の展開。ただ、こんな中でも最後のところはきっちり押さえることができていたこと、更に悪い流れの中でも先制点を取れたことが大きかった。
数少ない前半の好機。河崎がドリブルでPA侵入。2人に囲まれるも、切り返したところを相手DFに足を掛けられPKを得る。このPKをキャプテンの恭平が、一度はGKに止められたもののその跳ね返りを確実に押し込んで先制。これだけ押し込まれている展開でもリードして前半を終えることができる。つくづくサッカーは難しいスポーツだと思ったが、劣勢の中、きちんと我慢ができたのが大きかったと思うし、こういう経験を重ねることで、難しい局面でも我慢の利く、逞しいチームに成長していけるのだろう。
後半、開始からあきらに変えて健太をFWに投入し、河崎を2列目に下げる。前節同様、健太のポストプレーで前線に基点が作れるようになり、やっとセレッソらしいサッカーが戻ってくる。相手がオーバーペース気味で運動量が落ちていたということを差し引いても、健太のプレーがチームに与えた影響は大きかった。4月のリーグ開始時期と比較して、個人的にはこの3ヶ月で一番伸びた選手ではないかと思う。
この良い流れの中、追加点を奪うことに成功する。左からの大きな展開で右の井戸へ。井戸の縦への突破からのクロスをファーで待ち受けていた丸橋が胸でワントラップして確実に押し込む。その後、更に相手チームに退場者が出たこともあり試合の大勢はほぼ決したかに思えたが、ここからトーナメントの難しさを味わってしまうことになる。何度か訪れた決定機を決めきることができず、逆に1人少ない科学技術に得点を許してしまう。その後は相手のパワープレーに防戦一方の展開。終盤のCKでは相手GKも上がってくるなど、緊迫した展開が続く。集中を切らさず1点差を最後まで守りきることができたが、トーナメントを勝つというのはこんなにしんどいのか、と改めて感じさせられる試合だった。
ともあれ、遂に昨年と同じところまで辿りつくことができた。来週は、高円宮杯出場を賭けたヴィッセル神戸ユースとの大一番。昨年、ユニバ補助競技場で滝川第二と大激戦を繰りひろげたにもかかわらず、本当にあと一歩のところで届かなかった高円宮杯出場。
あの悔しさを乗り越えていこう。この3ヵ月間の、プリンスリーグでの集大成を出し尽くしてやろう。そうすれば、そこにはきっと素晴らしい結果が待っている。