勝手な回想4

全日本クラブユース関西代表決定戦、一回戦は枚方フジタとの戦い。終始危なげない展開で4−0と完勝。第三代表決定戦へと駒を進めた。力の差は明確だったが、森江の先制ゴールが展開をぐっと楽なものにしてくれた。3年生が怪我で苦しむ中、プリンス初戦からスタメンとして活躍し続けた森江。プリンスリーグを通じて、上期でもっとも成長した選手の一人だと思う。
また、この試合で今年初めて諒司のプレーを見た。安定感あふれるプレーで、他の選手との「違い」を見せつけてくれた。この年代であればフィジカルで負けることはなく、速い選手に対しても的確なポジショニングで突破を許さない。また、セットプレーになれば彼の左足はチームにとって最高の武器になる。メンタルも人一倍強く、一年を通じて本当に頼もしかった。
そして今年初めて全国への挑戦権をかけた試合、V神戸ユースとの決定戦。相手のミドルシュートで先制を許すも、すかさず永井が同点弾を叩き込む。前半を1-1で終えて後半を迎えるものの、6月にしては強すぎる日差しの中、両チームとも疲弊し互いに決定的な場面を作り出すことができない。試合はそのまま延長・PKへと進む。今となっては誰が決めたとか誰が外したとか明確に覚えていない。ただただ、全国への切符を逃した悔しさだけが思い出されてしまう。全国を逃した悔しさ。自分は見に行くことができなかったが、プリンスリーグではこの悔しさをバネに、きっちりV神戸へのリベンジを達成している。