東北地方太平洋沖地震に被災された皆様に、心からお見舞い申し上げます。

私は地震発生時に海外にいたため、東京在住ではありますがその揺れを経験したわけではありません。しかし、BBCやCNNから流れる映像と報道は容易に受け入れられるものではなく、心が整理されないまま帰国の途につきました。

この一週間は交通事情の制約による通勤困難や一部の情報に翻弄されての早期帰宅などもありました。また、輪番停電やこれに伴う節電はこれからも続いていくと想像されます。原発報道も、もちろん近隣の方々にとっては依然として脅威であることに変わりはなく、また予断を許さない状況が続いているようです。しかし、少なくとも首都圏においては想定されうる影響等が正確に認識されるようになり、週末にかけて街全体が落ち着きを取り戻し始めてきたように思います。

月曜日、本数が制限された満員電車に揺られながら、この状況下で働いていて良いのかという考えが過ぎりました。しかし、被災者の皆様が新たな生活に向けて一歩を踏み出そうとしたときそれを受け入れられるような経済状況にあること、そのために働ける人がしっかりと経済活動を行うことも重要だと、今は考えるようにしています。

もちろん、私たちの仕事はすぐに経済復興に結びつくようなものではないかもしれません。ただ、限られたエネルギーの中で働くことのできる環境を与えられていると思うと、これまで以上にしっかりとやらねばという意識を持ちながら、まずは日常を継続していくところから始めたいと思います。

ひとりでも多くの方が救われ、そして少しでも早く被災地が復興し平穏な日常が戻ってくることを願っております。