大分戦

素晴らしい試合だった。
90分を通して、セレッソの走るサッカーを貫き通すことができた。Jユースでの課題だった、前後半の立ち上がりも落ち着いて対処できた。
前半、PA内の混戦からノボルが押し込む。理想的な展開、理想的な時間帯での先制ゴール。大分はトップで活躍しているDF福元をこの試合に先発起用。しかし、彼との一対一は、終始完全にノボルが制していた。
後半、そのノボルの突破にたまらず福元がPA手前でファウル。これをキャプテン宇佐美が超高速FKで叩き込む。まるでジェフ阿部のような鋭い孤を描く素晴らしいゴール。
そして終盤、押し込まれる中でも声は出てたし、集中できていた。前半から飛ばし、体力的に苦しくなってきた時間帯も、赤堀、井戸、河崎ら1,2年生が精力的に前線からプレスをかけ続けた。
「優勢なこと」と「(結果として)勝つこと」は違う。今シーズン、嫌というほど味わってきたこと。それでも、2つのセットプレーから押し切られてしまった...
2−2。
本当に残念だが、来週の鳥栖戦が3年生にとってセレッソユースでの最後の試合になってしまった。
残念な結果に終わってしまったが、秋からのシステム変更や主力の怪我など、難しい部分が多々あったにも関わらず、試合を通じて、技術的にも精神的にも着実に成長していく姿を見ることができた。これは本当に嬉しいことだし、この一年、自分自身ユースを応援してきて本当によかったと思っている。
今年は、高円宮杯、全日本ユース選手権、そしてJユースサハラカップ、いずれもあと一歩のところで涙を飲んでしまった。涙ばかりの一年間だった。でも、いや、だからこそ最後の試合は楽しく、自分達のサッカーして終わろう。
来週の試合を最後に、彼らのセレッソユースでの日々はいったん終了となるが、彼らがサッカーを続ける先には、きっと明るい未来が待っている。