札幌U-18vs滝川第二

前半9分、早くも試合が動く。ロングスローのこぼれ球を札幌FWと滝二DFが競り合い、PKの判定(なんか微妙な判定だったような...)。これを10番藤田が確実に決め、札幌先制。以後、滝二がボールを支配するも、札幌が鋭いカウンターで次々と決定的なチャンスを演出するという展開が繰り返される。
特に札幌のサッカーには驚かされれた。ウチ同様、DFにもFWにも長身の選手がいない小柄なチーム。夏までの3バックから選手に合わせた4バックに変更、というところもウチと事情が似ている。更に、サイドのスピードあるタレントが攻守の核となっており、これもサイドに人材が豊富なウチとそっくりに見える。堅実な守備をベースとし、10番MF藤田のゲームメイクに合わせて、17番FW門間、11番FW川村、8番MF西などがスピーディな攻撃で次々と滝二のDFラインを脅かしていく。前半30分までは札幌の良さが際立つ展開が続いた。
一方の滝二。ボールは支配するも、縦へのパスコースが遮断され森島康仁は前線で孤立。仕方なくSBへ展開→パスコースなく2列目のMFへ→2人に囲まれサポートもなし→ボールを奪われ札幌のカウンター発動、という悪循環にはまっていた。
「こりゃ滝二どうにもならんな」と思い始めたころ、札幌に思わぬアクシデントが発生。前半33分、17番門間が2枚目のイエローで退場。堅実な守備で前半を乗り切るも、以後切れ味鋭いカウンターは鳴りを潜めてしまった。それまでの札幌のサッカーは素晴らしく、もっと11人の札幌を見てみたいと思いつつあっただけに、この退場は残念だった。
ちなみに、この退場後まもなくこの人が出遅れ気味に登場w
後半。圧倒的に滝二がボールを支配するも、決定的な場面がなかなか作れない展開が続く。森島康仁にもボールが入り始めるが、相変わらず前を向いてのプレーはさせてくれない。チャンスらしいチャンスはなかったものの、右サイドからのアーリークロスを、一瞬フリーとなった17番松本がヘッドで合わせ同点。ウチとやったときもそうだが、全然崩せてないのになぜかワンチャンスをきっちり点に結び付けてくる。これが強豪たる所以なのかそれとも滝二クオリティーなのか...
「また予定調和的に滝二が勝つのか」と思われたが、そこに意外な落とし穴が。ロングパス一発で抜け出た札幌11番川村が相手PA内で滝二DFと交錯。これも逆サイドでよく見えなかったが、またしても微妙臭いPK宣告。これを10番藤田が確実に決め札幌が2-1と突き放す。終盤滝二が猛攻を仕掛けるも、札幌GK塚本を中心とした硬い守備陣を崩せぬまま試合終了。準決勝という大一番でジャッジが不安定だったのはいただけないが、良いサッカーを見せた札幌の勝利は妥当だったのではないかと思う。
滝二は夏にウチとやったときよりも悪かったのでは?とさえ思われた。森島康仁を見るのは3回目となるが、またしても彼の才能を目の当たりにすることは出来ず。自分の中の「オカム>森島(大)」の評価はまたしても覆らないままとなった。