早帰りとか

19:00になったので「さあ帰ろう」と思ったら、他の人からは全く帰る気配が感じられないのですが...。
「忙しいのに」「アホくさい」というのが正直なところなのだろうが、これでは本当に何も変わらない。早帰りの目的は「労務環境の改善」だけではないはず。
毎日終電が定着している人にとっては早帰りなんて考えられないことなのだろうが、労働時間と仕事量は単純に比例しない。一日一日の業務時間を削った方が、一週間・一ヶ月といったスパンで見ればより多くの仕事をこなせているかもしれないし、帰宅時間を明確にすることによってその日一日のスループットを増加させる効果もあるはず。
何より、長期労働でできるのは「こなす」仕事のみ。Creativeな仕事は、ゆとりを持って、じっくり腰を据えてでないとできない(やらされてもまあ上手くいかない)。「こなす」仕事に埋没してしまうことが、企業としての将来に向けた活動を沈滞化させ、中長期的に企業の足を引っ張ってしまうということにもなりかねない。企業価値を上げるために現場で考えなければならないことは、「こなす」仕事に割く時間をいかに短縮し、他の仕事に割り当てる時間を増やすか、ということだろう。
もちろん、労務環境はそう簡単には改善されないと思う。しかし何かActionを起こさないと永遠に何も変わらない。障害対応なら仕方がないにしても、その他のタスクであれば、その分翌朝早く出てきてやればいい。労務環境の改善にはならないが、「帰らなくていい」という雰囲気を蔓延させないだけマシだと思う。
「会社のために」と言いながら働いた結果、結局自分のためにも会社のためにもならなかった、という2重の不幸だけは避けたい。