クラブユース選手権 vs 鹿島アントラーズユース @大胡総合

大会2日目は関東を1位通過した鹿島ユース。キャプテンの佑平にとってはU-15クラ選のリベンジマッチ*1。3年前は鹿島に敗れグループ敗退を喫したが、今回は勝ち点3を奪って大会3日目へと可能性を繋げたい。

スタメンは宗星→慎二とした以外は、初戦と同じメンバー。雅斗が右SBに入り、慎二と佑平のセンターという陣容。鹿島は放り込みが中心と聞いてはいたものの、想像以上にロングボールを徹底していたのは驚きだった。センターラインを越えたFKは全てセットプレー。それだけに、セットのバリエーションは多く、ディフェンス時は観ている側も緊張感を強いられる展開に。

また、この日の会場が人工芝、しかもバウンドが大きくボールスピードも速いピッチだったため*2、なかなかボールの落ち着かない展開が続く。加えて鹿島のディフェンスも、プレッシングとリトリートの使い分けが徹底しており、ビルドアップに苦しむ理由のひとつとなっていた。

広島戦の前半と較べれば苦しみながらの展開ではあったが、チャンスの数で言えばセレッソのゲーム、前半から何度かは決定的なチャンスを作り出すことができてはいた。しかし、前日同様にフィニッシュの精度を欠き、勝ち点3があと一歩のところに見えながらも届かないという苦しい展開が続いた。鹿島のセットプレーによるアウトオブプレーの時間も多く、特に後半は時計の進み方が早く感じられる。

セレッソの選手達もハードワークで鹿島ゴールを脅かすものの、素晴らしい突破を見せた直後にラストパスの精度を欠くなど、チーム全体に漂うちょっとした迷いが僅かに歯車を狂わせるかのように、あと一歩のところでゴールに辿り着くことができない。フィニッシュの部分、またフィニッシュのひとつ前のアクションの部分を最後まで修正できなかった試合は、スコアレスドローのまま終了。2試合を戦って勝ち点1となり、この時点で実質的な敗退が決まってしまった...


チームとして噛み合っている時間帯は小気味よく、観ている側も楽しくなるようなサッカーを展開する今年のU-18。それだけに、噛み合わないときのもどかしさを選手達は人一倍感じているのではないだろうか。ここを乗り越え、チームとしても個々の選手としても、一回り大きく成長した姿を、残りのプレミアとJユースカップで表現できるよう、頑張っていってほしいと思います。

*1:祐平の代の津守U-15は確か夏冬と関西を2連覇した記憶があるのだが、あのチームから残っているのは彼1人だけなのか...

*2:3年前の水口スポーツの森の人工芝のような感じ。